小学生の勉強について
小学生の勉強は大きく、中学受験をする生徒と受験を想定していない生徒に分かれます。
受験をする生徒は、受験する中学に合格する事が目標ですので、目標が明確で、通常は基礎的な学力があることを前提にします。
従って、小学校での勉強に苦労する必要はありません。ある程度の成績を取ることを前提に、さらに模試等で成績を上げる事が目標となります。
これに対して、受験をしない生徒は、日々の勉強を理解して、基礎的な学力を確かなものとして、将来の高校入試を念頭に置いて、レベルアップする事が目標となります。
中学生の生徒さんを見ていますと、小学校の時に基礎力を付ける事の大事さがよく分かります。
中学の数学も小学校での算数の知識・技能が基礎になります。 その意味では小学校の算数の延長です。
中学の数学でつまずく場合の理由として、
(1) 倍数・約数、割合や速さ、分数や少数、面積や体積、比例・反比例、その他の計算で、理解していなかったり、理解の程度が低く時々間違えたり、時間がかかる場合。
(3) 上記の理由にもなりますが、3年生以上の学年になっても、九九の計算で時々間違えたり、ほんの少し余計に時間がかかる。(だから計算が遅かったり、時々間違える。)などがあります。
中学で、小学校の単元に遡って勉強することはできますが、そのための時間と労力は大きいです。
小学校の国語では、大きく漢字の読み書きと文章の読解に分かれますが、この二つの能力は別物と考えた方が良いようです。 特に漢字の能力は人によって大きく異なり、能力差が顕著に表れます。 程度の差はありますが、漢字を苦手としている生徒は多いようです。それらの人にはそれぞれに合った対応が必要です。漢字勉強には時間がかかりますが、一旦進めば、勉強の進展もわかりやすいです。うまく対応したいものです。
読解は、一生懸命考える姿勢と簡単な問題から慣れていくことが早道のようです。早いうちに読書の習慣は付けた方が良いと思いますが、即効性は期待しない方が良いと思います。